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最初に言っておきます!このコロナをめぐるイブプロフェンの話は国レベル、世界レベルで情報が混乱混濁しているので、情報自体がフェイクかもしれません。ただそれでも気になるという人、怖いという人のための自己判断材料として、一応整理をしました。が、あなたが最も信頼するべき情報は医師の指示です。

さて、新型コロナウイルスで亡くなった人の特徴として、持病や喫煙など様々な要因がありますが、風邪を自覚した際に使用した風邪薬の種類にも違いがありそうだ…という話です。この情報が広まった大きなきっかけはフランス厚生大臣オリヴィエ・ヴェラン氏のツイッターです。

翻訳:抗炎症薬(イブプロフェン、コルチゾンなど)を服用することは、感染症を悪化させる要因となる可能性があります。発熱がある場合は、パラセタモールを服用してください。
すでに抗炎症薬を服用している場合、または疑わしい場合は、医師に相談してください。

新型コロナウイルス感染症により重症化して亡くなった大多数の患者は、イブプロフェン系のアドビルを服用していたという情報があるそうです。

薬を服用する場合は、イブプロフェン系のアドビルは使用せずにアセトアミノフェノン系の薬を使用することが勧められているようです。ちなみにアセトアミノフェンのことを国際的にはパラセタモール(paracetamol )とも言います。

(ただし、この話の出どころだとよく言われるオーストリア・ウィーン大学病院はこの話をフェイクだと言っているそうです。)

次に、に日本でよく使用されている市販薬などを簡単に分類しました。

新型コロナウイルスの時に飲んでいい薬、飲んではいけない薬

成分 代表的な薬の名前
服用を避けるべき薬 イブプロフェン系アドビル バファリン、イブ、ロキソニン
服用しても良い薬 アセトアミノフェノン系(パラセタモール系) パブロンゴールド、新ルルA錠s、エスタック総合感冒、ストナジェルサイナスEX、ベンザブロックSプラス、新コンタック風邪総合、ノーシン、セデス、ナロン、タイレノールなど

※服用する際は、パッケージの成分と用法容量を必ず確認してください。また、本情報は2020年4月10日時点で筆者が確認した物ですが、最新の研究によって情報が変わる可能性もあると思います。更に、各製薬会社の対応によって、薬の成分が変更される可能性もあるかもしれません。(本記事に限らず)インターネット上の情報をまるまる鵜呑みにせずに、自分でしっかりと最新の情報を調べ、必要な場合は専門家に相談しながら行動をするようにしましょう!!医師の判断が最優先!!!

風邪かな?と思って調子が悪い時も、バファリン、イブ、ロキソニンなどは飲まないようにしましょう。また、これらの薬は風邪薬としてだけでなく生理痛薬としてもよく使われている薬です。感染経路を完全に断てている方はよいのですが、生理痛を抑えるために飲んだはずが新型コロナの悪化に繋がってしまった、ということになる可能性も捨てきれないと思います。

イブプロフェン系の薬の方が鎮痛効果が高いとは言われていますが、気になる方は今はタイレノールなどのアセトアミノフェノン系の痛み止めを服用するようにした方がよいかもしれません。

そもそも薬を飲むべきか

熱が出るとつらいですよね?でも、熱がでること自体は悪いことではありません。人は熱を出す(体温を上げる)ことによってウイルスをやっつけているからです。

ですので、解熱剤を飲むとウイルスと戦う力を弱めてしまい、かえって治るのが遅くなってしまうとも言われています。

体が辛すぎて眠れない、食事を取れない、という状態の時は薬を飲みしっかりと体を休める状態にすることも必要です。しかし、薬を飲んで熱だけ下がり、治ったような気分で普段のような行動をすることは非常に危険です。37.5℃に満たない程度の微熱であれば、解熱剤を服用しない方が快方に向かいやすいケースもあります。

※37.5℃程度の熱が何日も続く場合病院で必ず検査をしましょう!

おわりに

新型コロナウイルスの拡大が1日でも早く終息し、また心置きなく皆様と楽し撮影ができる日がくることを願っています。