最初に言っておきます!このコロナをめぐるイブプロフェンの話は、世界レベルで情報が混乱混濁しているので、情報自体がフェイクかもしれません。
ただそれでも気になるという人、怖いという人のための自己判断材料として、一応整理をしました。が、あなたが最も信頼するべき情報は医師の指示です。
さて、新型コロナウイルスで亡くなった人の特徴として、持病や喫煙など様々な要因がありますが、風邪を自覚した際に使用した風邪薬の種類にも違いがありそうだ…という話です。
この情報が広まった大きなきっかけはフランスの厚生大臣オリヴィエ・ヴェラン氏のtwitterです。
⚠️ #COVIDー19 | La prise d’anti-inflammatoires (ibuprofène, cortisone, …) pourrait être un facteur d’aggravation de l’infection. En cas de fièvre, prenez du paracétamol.
Si vous êtes déjà sous anti-inflammatoires ou en cas de doute, demandez conseil à votre médecin.— Olivier Véran (@olivierveran) March 14, 2020
抗炎症薬(イブプロフェン、コルチゾンなど)を服用することは、感染症を悪化させる要因となる可能性があります。発熱がある場合は、パラセタモールを服用してください。
すでに抗炎症薬を服用している場合、または疑わしい場合は、医師に相談してください。
新型コロナウイルス感染症により重症化して亡くなった大多数の患者は、イブプロフェン系のアドビルを服用していたという情報があったそうです。
薬を服用する場合はイブプロフェン系ではなく、アセトアミノフェノン系の薬を使用することが勧められているようです。
ちなみにアセトアミノフェンのことを国際的にはパラセタモール(paracetamol )とも言います。
ただし、この話の出どころだとよく言われるオーストリアのウィーン大学病院はこの話をフェイクだと言っているそうです。
また、WHOも公式ツイッターで、イブプロフェンを控えるような勧告はしていないと公表しています。
WHO is aware of concerns on the use of #ibuprofen for the treatment of fever for people with #COVID19.
We are consulting with physicians treating the patients & are not aware of reports of any negative effects, beyond the usual ones that limit its use in certain populations. pic.twitter.com/X0olC1ESQP— World Health Organization (WHO) (@WHO) March 18, 2020
そうは言ってもやっぱり噂がある製品はなんだか怖い、という心配性な方のために、に日本でよく使用されている市販薬などを簡単に分類しました。
新型コロナウイルスの時に飲んでいい薬、飲んではいけない薬
成分 | 代表的な薬の名前 | |
服用を避けるべき?薬 | イブプロフェン系アドビル | バファリン、イブ、ロキソニン |
服用しても良い薬 | アセトアミノフェノン系(パラセタモール系) | パブロンゴールド、新ルルA錠s、エスタック総合感冒、ストナジェルサイナスEX、ベンザブロックSプラス、新コンタック風邪総合、ノーシン、セデス、ナロン、タイレノールなど(薬名タップでAmazonに飛べます) |
※服用する際は、パッケージの成分と用法容量を必ず確認してください。また、本情報は2020年4月10日時点で筆者が確認した物ですが、最新の研究によって情報が変わる可能性もあると思います。
更に、各製薬会社の対応によって、薬の成分が変更される可能性もあるかもしれません。
(本記事に限らず)インターネット上の情報をまるまる鵜呑みにせずに、自分でしっかりと最新の情報を調べ、必要な場合は専門家に相談しながら行動をするようにしましょう!!医師の判断が最優先!!!
風邪かな?と思って調子が悪い時も、バファリン、イブ、ロキソニンなどは飲まないようにしましょう。
また、これらの薬は風邪薬としてだけでなく生理痛薬としてもよく使われている薬です。
感染経路を完全に断てている方はよいのですが、生理痛を抑えるために飲んだはずが新型コロナの悪化に繋がってしまった、ということになる可能性も捨てきれないと思います。
イブプロフェン系の薬の方が鎮痛効果が高いとは言われていますが、気になる方は今はタイレノールなどのアセトアミノフェノン系の痛み止めを服用するようにした方がよいかもしれません。
そもそも薬を飲むべきか
こちらは一般的な風邪も含めた話ですが、熱が出るとつらいですよね?でも、熱がでること自体は悪いことではありません。
人の体は熱を出す(体温を上げる)ことによってウイルスをやっつけているからです。
ですので、解熱剤を飲むとウイルスと戦う力を弱めてしまい、かえって治るのが遅くなってしまうとも言われています。
体が辛すぎて眠れない、食事を取れない、という状態の時は薬を飲みしっかりと体を休める状態にすることも必要です。
しかし、薬を飲んで熱だけ下がり、治ったような気分で普段のような行動をすることは非常に危険です。
大切なのは『風邪薬自体がウイルスを殺してはくれない』ということを理解しておくことです。ウイルスを殺すのは人の持つ免疫です。
解熱をするよりも体温をあげた方が免疫力は高くなるので、なんだか風邪っぽい?という予感がしたら寒気が来る前に、葛根湯を飲むのも効果的です。(葛根湯は体温を高めて免疫力を上げる漢方です。)
イマイデのケース
僕の場合、38℃後半くらいまで熱が出て本当にしんどくならない限りは解熱剤は飲みません。
部屋の湿度を高めにして、ものすごく着込んで羽毛布団に毛布2枚くらいかけて寝ます。昔は薬に頼りがちだったのですが、風邪薬を飲んで生活するよりこの方がすぐに治ることを体感しています。
※でも今は新型コロナが流行っているので、37.5℃程度の熱が何日も続く場合病院で必ず検査をしましょう!
おわりに
新型コロナウイルスの拡大が1日でも早く終息し、また心置きなく皆様と楽し撮影ができる日がくることを願っています。