大阪、高槻市には摂津峡青少年キャンプ場という公営のキャンプ施設があります。あまりネットに情報が出てこないキャンプ場だったので、実際に行ってみた感想を写真と一緒に紹介します。
実体験を元に摂津峡青少年キャンプ場に興味のある人向けの情報を記載させていただいておりますが、使用に伴う料金やルールなどが変更される可能性もございますので、正式な情報は摂津峡青少年キャンプ場の公式ページに記載されている物を参考にして下さい。
緊急事態宣言が発出され、大阪府からは、生活や健康の維持に必要なものを除き不要不急の外出を自粛することなどが要請されていることから、摂津峡青少年キャンプ場は令和3年4月25日(日曜日)から5月31日(火曜日)までの期間を全面閉場いたします。詳細は、下記「摂津峡青少年キャンプ場の開場について(全面閉場)」ページをご覧ください。(公式ページより)
- 摂津峡青少年キャンプ場の基本情報
- どんな人に向いている施設(注意点など)
- コテージやテント、シャワーの写真
- 持ち物リスト
こんな人に向き!不向き
一番最初に、摂津峡青少年キャンプ場を利用する方の向き不向きを簡単に分けてみました。家族と静かに過ごしたい方やお子様に自然や火起こしなどを体験させたい、といったご家族様に向いている一方、飲酒禁止、21時以降は静かにといったルールも多いので、仲間とワイワイ楽しみたい若者には全く向いていない施設です。
向き | 不向き |
---|---|
家族とキャンプ | 友達、ソロキャン |
静かに自然を感じたい | みんなでワイワイしたい |
お酒はいらない | お酒を飲みたい |
高槻市役所に行ける地域に住んでいる | 関西非在住 |
虫がいても大丈夫 | 虫は無理 |
ゴミはちゃんと持ち帰る | 気軽にゴミ捨てて帰りたい |
摂津峡青少年キャンプ場の基本情報
特徴
摂津峡青少年キャンプ場は、BBQやキャンプなどができる公営の施設です。特徴は非常にリーズナブルな料金で利用できる点、予め用意されたテントやロッジ(コテージ)に宿泊することができる点と、研修などを目的とした施設であるため飲酒や煙草が禁止である点、就寝時間が早い点(夜遅くまでBBQなどできない)などです。一般の市営キャンプ場とは異なるので、ゴミ類も全て持ち帰らなくてはいけません。
何ができる施設?
一般向けとしては常設または持ち込みテントやロッジでの宿泊、自炊場やバーベキューサイトを使った炊飯体験が楽しめる施設です。キャンプファイヤー場や野外ステージなどもあるので、団体研修(主に青少年など)はキャンプファイヤーや出し物などのイベントに使われているようです。
使用条件
高槻市外に在住の方でも使用できますが、料金が少し異なります。(高槻市民はほぼタダ)。2名以上でないと利用できない、申し込みは必ず高槻市役所に行かないとできないという制約があるので、使える人が限られてきますが、条件に当てはまる人にはかなりお得で楽しめる施設です。
また、現在はコロナウイルス感染対策として、宿泊の場合は一緒に住んでいる家族のみ利用可能となっています。友達と気軽に行きたい、という人には向いて居ません。
アクセス情報
バスまたは車で行くことができます。僕は高槻駅からバスに乗って行きました。
市営バス
JR高槻駅北(5番乗場)から「関西大学」行き、JR富田駅北(1番乗場)、「関西大学・萩谷・萩谷総合公園」 行き。
「西の口」 下車、徒歩10分。
申し込み方法
申し込み期間
明日行きたい!と思っても対応できない施設です。最低でも1週間前までに予約を取りましょう。
高槻市内在住の方 | 高槻市民ではない方 |
---|---|
利用希望日の3カ月前から1週間前まで。 | 利用希望日の2カ月前から1週間前まで。 |
※申込開始日が土日祝の場合は、その翌日。申込期日が土日祝の場合は、その前日。
申し込み場所
高槻市教育委員会地域教育青少年課(高槻市役所総合センター10階)の窓口で直接で申し込み可能です。電話申し込みやインターネット申し込みはできません。ただし、空き状況の確認は電話で出来るので、申し込みに行く前に空き状況について電話確認すると良いでしょう。(月曜日~金曜日(祝休日除く)の午前8時45分~午後5時15分)
なお、窓口では当日の行動計画などについて記入することとなります。(7:00 起床、7:30朝食準備、など)
記入例があるのでそちらを見ながら書けば問題ありませんが、そういった作業に20分程度お時間がかかると思って行った方がよろしいかと思います。
料金
テントやロッジの使用料は、利用申請時に市役所の窓口で支払う形です。シャワーと薪の料金は現地で実費精算です。小銭を用意しておきましょう。
宿泊利用
種類 | 高槻市民 | 市外 |
---|---|---|
常設テント(定員6人) 持込テント(1張1泊) |
無料 | 1,000円 |
ロッジ(定員6人)1棟1泊 | 2,100円 | 4,200円 |
日帰り利用(午前10時~午後3時)
種類 | 高槻市民 | 市外 |
---|---|---|
BBQなど | 無料 | 無料 |
その他
種類 | 単位 | 料金 |
---|---|---|
シャワー(コイン式) ※宿泊者のみ |
4分 | 100円 |
薪 | 1束 | 300円 |
摂津峡青少年キャンプ場のロッジ(コテージ)
ロフト付き、コンセントあり
ロッジは割と広く感じました。ロフトがあるので下でくつろいで寝る時はロフト、というスタイルも良さそうです。コタツが使えるのでコンセントがあります。スマホの充電などもできるのでそのあたりは充実しています。
隙間から虫は入ってきます
冬は虫が少ないですが、暖かい時期は虫が多くなるのがキャンプ場です。ロッジは建物とはいえ木製でスキマが全くないわけではないので、そういった場所から虫は入ってきます。
貸し出し充実
断熱材無しの薄壁なので冬場はものすごく寒いです。冬場はコタツが置かれているので文明の利器から暖を取ることができます。また、銀マットも借りることができるので、しっかりした寝袋を持っていけば寒い思いをすることはありません。
摂津峡青少年キャンプ場のテント
高床式の2重構造
テントはなかなか充実しています。2層式で床もしっかりと木製の台になっているので、冬場の底冷えも避けることができます。コテージは断熱材無しの壁だったので、冬場はコテージよりテントの方が暖かそうです。
中は広々、電力供給は無し
テントはサイズが2種類あるのですが、いずれも中はかなり広いです。普通のキャンプの感覚なら6人くらい寝れるんじゃないかな。電気はないので、照明道具などを用意するとよいでしょう。
僕は極力現地供給できるものを以外を使わない縛りのキャンプが好きなので、ソーラーパフという超軽量で防水のソーラー充電式ランタンを3つ持っていき、日中は太陽の下で充電しておいて夜はテントで使用しています。
ガスやバッテリー式のランタンに比べると薄暗いですが、その薄暗さがより特別感を感じさせてくれるのでとても気に入っています。
またスマホの充電などももちろんできないので、モバイルバッテリーを用意することをおすすめします。最新のiPhone12とペアで最高に活躍するマグネット式のモバイルバッテリーを紹介しておきます。
この製品をおすすめした理由はケーブルを減らせることです。やはり荷物は少なくしたいですからね。
摂津峡青少年キャンプ場の自炊場
充実した自炊スペース
炊飯場はとても充実していました。管理人さんと雑談したところ、少しずつ手作りで付け足して行ったそうです。そういうキャンプ場って温もりがあっていいですよね。
竈門もしっかりとしていました。僕らはあろうことか網を忘れてきてしまったため、薪を組んで高さを調整し炭で直火焼きに。それでもお米も上手く炊けて万事おさまりましたが、みなさんは網を忘れないようにしましょう。
カラっと乾いた良い薪
薪は現地で購入することができます。非常によく乾燥させられており、着火用の小枝と新聞紙もセットになっていました。薪としてこれ以上は気が利くものはありません。キャンプ初心者にも着火させやすいおもてなしの薪です。
洗い場もゆったり
洗い場の空間も広く勝手の良い物でした。ただし、水しかでないので冬場はゴム手袋を二重にするなどの対策をしないと、かなり手が冷たくなってしまうと思います。
BBQスペース
今回僕らは使用しませんでしたが、炊飯場の近くにBBQスペースも用意されていました。炊飯場では竈門のある場所では飲食禁止なので、調理した物を近くのテーブルに運んで食べなくてはいけませんが、こちらであれば焼いた物をその場で食べることができます。お好みに合わせて使い分けると良さそうです。
摂津峡青少年キャンプ場のその他の施設
トイレは綺麗でした
衛生的なトイレでした。暖房便座やウォッシュレットのような設備はついていませんでしたが、キャンプ場のトイレに過度な清潔さを期待する物ではないと思うので仕方ないでしょう。
シャワーも充実。100円で4分間
冬場でしたがすぐに暖かくなり快適でした。100円で4分間使えます。お湯を止めている間は時間は止まるので慌てる必要はありません。
男子は200円、女子は300円あれば十分だと思いますが、洗っている間もシャワー出しっぱなしにする人は足りないかもしれません(笑)環境のためにも節水を心がけましょう。足りなさを楽しむのもキャンプの醍醐味です。なおシャンプー類はありませんので持参しましょう。
直行コースと回り道
徒歩で摂津峡キャンプ場に行く場合、入り口の門を入った後にコンクリートで舗装された回り道か、ハイキングコースのような直行コースどちらか行くか選ぶことができます。僕はもちろん直行コースを選びましたが、なかなかの坂道でした。写真では伝わりにくいかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてください。
摂津峡青少年キャンプ場持ち物リスト
実際に行ってみて感じた必要な物を持ち物リストをまとめてみました。おすすめの商品などがある場合はAmazonのリンク貼ってありますが、みなさんそれぞれお好きな物を使えばよいかと思います。
- 食器類
- 食材
- BBQ用の網
- 炭(備長炭がおすすめ)
- マッチ(ライター)
- スポンジ(水だけで落ちる方が環境に優しい)
- 洗剤(小ボトルに詰めて)
- ペーパータオル(紙で燃やせるとラク)
- 割り箸(燃やせるとラク)
- トング
- タオル
- マスク
- 消毒スプレー
- 虫除けスプレー(夏場)
- 小銭(シャワーや薪の支払い)
- 寝袋(僕の使ってる冬用のやつはこれ)
- ゴム手袋(ゴムは安定のオカモトです)
- 軍手(安いやつでいい)
- モバイルバッテリー類
- ランタンなどの照明器具
- 着替え
- シャンプー類
- 日焼け止め(汗かくのでスーパーWPがおすすめ)
- ビニール袋(ゴミ持ち帰り用など)
最後に
本記事では紹介しきれませんでしたが、摂津峡青少年キャンプ場にはこの他にも野外ステージやキャンプファイヤー場、持ち込みテントでのキャンプスペースなどが充実しています。県外の方はなかなか申し込みなどがしにくいかと思いますが、近隣にお住まいの方で静かにキャンプを楽しみたい方には素敵な施設なのではないかと思います。
(iPhoneで星が撮れました)
摂津峡青少年キャンプ場は青少年という名前がつくだけあり、5〜10月頃の平日は学生などによる団体利用が多くなると伺いました。そういった団体客とバッティングしてしまうと予約が取れなかったり、取れても慌ただしくなってしまったりする可能性がりますので、 予約の前に必ず受付に電話をしてキャンプをしたい日が空いているのか、また他の団体客などの 申し込みがないか、事前に確認しておくとよいでしょう。
(一仕事終えた後のコーヒーは格別)
なお、冒頭でも触れましたが本キャンプ場の使用が絶対にNGなのが、お酒を飲みたい人、仲間と騒ぎたい人です。家族や青少年中心の施設なので、お酒やタバコ、大騒ぎは厳禁です。摂津峡青少年キャンプ場はそういった方向けの施設ではないので、仲間と騒ぎたい方は、一般のキャンプ場やBBQ施設などにいきましょうね。