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Wi-Fi・タッチパネル・バリアングルは必要か?

最近のカメラでは当たり前になりつつある3つの機能があります。

  1. Wi-Fi接続機能
  2. タッチパネル操作
  3. バリアングル液晶(またはチルト液晶)

カメラによっては新しい機種と旧タイプの機種の違いが、ほぼこれらの機能の有無だけ、なんてこともあり、新機種を買うか旧タイプで節約するか悩まれる方も多いのではないかと思います。

本日はこの近代的な悩みについて、お話ししていきたいと思います。

Wi-Fiの搭載は必要?

最近のエントリー向け機種は殆どにWifi機能が搭載されています。手軽にスマホに飛ばすことができて便利なので便利な機能です。こちらの機能がある機種を選ぶべきか否かということですが、まず結論からいうと不要です。機種を選ぶ上で全く気にしなくていい要素です。理由は2点あります。

理由1、Flash Airなどで代替可能

機種にWiFiが搭載されていなくても、WiFi転送機能がついているSDカードが存在するので、そういったものを購入して差し込めば、WiFi転送機能を手軽に入手することができます。具体的にはこのような製品です。

理由2、実用面を考えるならカードリーダーの方がサクサク

最近ではiPhoneをはじめとしたスマートフォンで、簡単にSDカードの写真を読み込めるようになりました。WiFiを使っての転送は一見便利そうですが、だいたいどの機種でも次のステップを踏みます。

  1. Wi-Fi転送機能を起動する(2〜3秒)
  2. 写真を選択する(30秒)
  3. スマホとカメラをWi-Fiで繋ぐ(20数秒程度だが下手すると2〜3分)
  4. 転送する(10秒/1枚)

これが思っているより面倒くさいんです。特に3のスマホとの連携です。他のWi-Fiとの関係やネットワーク設定の関係でなかなか繋がらないこと多発です。

一方、物理的なカードリーダーを使う場合の一連の流れです。

  1. カメラからSDカードを抜く(2〜3秒)
  2. SDカードをスマホに指す(2〜3秒)
  3. 転送写真を選択する(30秒)
  4. 転送する(2〜3秒/1枚)

ステップ数はそれほど変わりませんが滞りがないという点が快適です。しかも、転送速度はWi-Fiなどの無線通信よりもずっと早い。なので体感的には2〜3倍は効率的に感じます。もちろん将来的にはWiFiなどの無線転送はもっと便利になっていき、その快適さは有線を超える日がくるのだと思います。だた、2019年現在では実用面を考えると明らかにカードリーダーを使う方が便利です。

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タッチパネルは必要?

WiFi転送同様に最近のエントリー向け機種の殆どにタッチパネル機能が搭載されています。スマホライクな使い方で感覚的に写真が撮れる機能です。こちらの機能がある機種を選ぶべきか否かということですが、まず結論からいうとこれも不要です。こちらも理由は大きく2点あります。

理由1、スマホのタッチパネルが優秀すぎる

普段の生活で必需品となったスマホ。タッチパネルの精度は素晴らしいクオリティになっています。カメラのタッチパネルも日々進化してはいるのですが、スマホ出来すぎたタッチパネルに慣れているせいで、カメラのタッチパネルを使うと操作感がイマイチに感じられてしまい、かえってストレスが溜まりがちです。スマホ感覚でタッチしていたら、シャッターチャンス逃した、なんてこともしばしば。

理由2、タッチシャッターはワンテンポ遅い

カメラで写真を撮る人は絶対にシャッターチャンスを逃したくないですよね。タッチ操作での撮影は、シャッターを使った撮影に比べシャッターが遅れがちです。タッチ操作の場合は背面のモニタを見ながら撮影することになりますが、まず一眼レフの場合は構造的にAFの動作が遅くなります。一眼レフはファインダーを覗いて撮影する場合と、背面のモニターを見ながら撮影する場合では、使用されるAFが別物になります。

ミラーレスの場合はこの違いはないのですが、それでもタッチ操作で撮影するとワンテンポ遅くなりがちです。感覚としてタッチ=シャッターであればいいのですが、画面をタッチするとカメラは「AF→シャッター」という動きをするため、この「AF」の間だけズレてしまうのです。指でシャッターを押す場合は、シャッター半押しAFで構図を決めるので、シャッターを押すタイミングではシャッターが押されます。なのでタイムラグを感じません。この差は動いているもの(子供やペットなど)を撮影する時に特に大きく影響します。この感覚は言葉ではやや説明しにくいところもあるので、実際に店頭などで触って確かめてみるのがよいかもしれません。

バリアングル液晶やチルト液晶は必要?

はじめにバリアングル液晶やチルト液晶と言われてピンと来ない方もいると思うので、まず簡単に説明します。バリアングル液晶とは、角度を上下左右に動かすことができ、モニターを回転させると自撮りできる液晶です。一方、チルト液晶とは、上下にのみ動かせる液晶です。機種によっては動かせる向きが上だけ又は下だけの物もあります。絵で見ると分かりやすいですね。

自撮りというニーズに応え各社自撮り美肌機能なども強化しており、エントリーカメラの多くに搭載された機能となっております。こちらの機能がある機種を選ぶべきか否かということですが、上下の動きはあった方がベター、自撮り機能は不要だと僕は考えています。

理由1、自撮りはスマホが最強

ミラーレスや一眼レフはスマホに比べるとずっと高画質で鮮明です。ただ手に持って自撮りする場合、その高画質が必要か、という点がポイントです。自撮りというとスマホと美肌系のアプリが思い浮かびますよね。もちろん最近のデジタル一眼カメラにも美肌機能といった自撮りを美しく撮る機能は搭載しています。が、その点はアプリ数や質などで考えるとスマホが優位です。自撮りに求められているのは、圧倒的な高画質+そこそこの補正アプリより、そこそこの高画質+圧倒的な補正アプリではありませんか?自撮りはスマホで十分!一眼レフに自撮り機構は要りません!

理由2、上下の動きはハイアングル・ローアングルで超便利

構図について勉強していくと、ハイアングル(高い位置からの撮影)やローアングル(低い位置からの撮影)を使う機会がどんどん増えていきます。そんな時に液晶が上下に動くと非常に便利です。液晶が動かない場合、地面すれすれから撮影する場合や、頭より高い位置で撮影する時、顔を地面すれすれまで下げたり、台座に乗ったりしないと構図を確認できません。それがチルト液晶だとこの通り楽チンです。

まとめ

自撮り方向は不要!できれば上下には動かせる機種を選ぼう!

自撮りはスマホで撮りましょう。新しい機種やアプリでどんどん改善されていくので、ミラーレスや一眼レフではこの分野は追いつけないでしょう。ただし完全固定の液晶は構図決めの際にちょっと不便なので、できれば液晶は上下に動く物を選びましょう。バリアングルも良いですが、上下に動かせるチルト液晶が一番サクサクと撮影できるのでオススメです。

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