ソニーの大人気機種α7iii(a7iii)のカスタムキーについて質問があったので簡単な記事にしてみました。
ソニーαシリーズはカスタムキーをかなり自由に設定できるのですが、その分フォトグラファーによってかなり違いが出てくるところです。カスタムキーの設定=フォトグラファーの撮影スタイルや個性そのものといっても過言ではないかもしれません。
僕の撮影スタイル(人物やイベント中心)でのおすすめのカスタムキー設定を紹介します。もちろんこれが絶対!というわけではなく、皆様の使いやすいようにするのが正解だと思っていますが、どう設定すればいいか全然思いつかない方へのアドバイスとして、読んでいただけたらと思います。
コントロールホイール →未設定
いきなり設定しないんかーい!と言われそうですが(笑)ここね、思ったより勝手に変わってしまいやすいんです。以前はISO感度などに設定していたのですが、気づかぬうちに高感度に変わっていて大失敗したことがあります。もう少しホイールが固ければ設定してもいいのですが、僕は未設定をおすすめします!
カスタムボタン1(C1)→外部フラッシュ発光設定
ちょっと特殊です。仕事柄ストロボを使うことが多いのですが、α7iiiは最新のアップデートでストロボの設定が非常に行いやすくなったので、大胆にもC1ボタンにこの設定をぶちこんでいます。α9と2台持ちなのですが、α9にはまだこの便利なフラッシュ発光設定がありません。が、α9にはその分強力な電子シャッターと連写が備わっているので、そういった関連の機能を設定しています。C1は各機種の個性を設定する個性ボタンということにしています。
カスタムボタン2(C2)→フォーカスエリア
オートフォーカスのエリアを選ぶ設定です。基本的にはAF-C(コンティニュアスAF)をワイドで使うことが多く、ケースによってはフレキシブルスポットを使用しています。
カスタムボタン3(C3)→フォーカスモード
AF-Cで使うことが多いのですが、時々背景にピントを当てたい時などはAF-Sに切り替えています。(AF-Aは思った意図を汲んでくれないことが多いので使っていません。)C3は位置的にカメラを両手で持たないと押しにくいボタンです。そこまで頻度の多い切り替えないのでフォーカスモードにしているほか、α9との混乱を防ぐ為という面もあります。(α9には左肩にアナログ式のフォーカス切り替えスイッチがあるため)
カスタムボタン4(C4)→モニター明るさ
何気にこれ便利よ(笑)α7iiiってα9とかα7Riii/Ⅳに比べると背面モニターのクオリティめちゃくちゃ低いんです。正直α7iiiで一番不満な点ここです(笑)できれば野外では明るくしたいけど、野外晴天とか見れたもんじゃない。自分で確認するときはもちろん、時にはお客さんにチラ見せしたりすることもあります。そんな時に適切な画面で見せられる様に、パッと明るさを変えられるのって結構役に立ちます。
カスタムボタン5(C5)→フォーカススタンダード
C5ボタンはセレクターとセットになっているボタンなので、フレキシブルスポットなどを使う時に指の動きに無駄がなくて済みます。更に、AF-Cの時でも、このボタンを親指で押すことができる位置に設定することで『フォーカスモード・AF-S』の『フォーカスエリア・中央』状態と同じピント合わせをすることができます。これにより殆どC3の出番がなくなるという…笑
中央ボタン→再押しAF/MFコントロール(または未設定)
AFとマニュアルを切り替えるボタンです。αシリーズはAFが優秀ですがそれでもMFもかなりの頻度で使います。特に背景が騒がしい時など。なお、中央ボタンも比較的間違えて押しやすいボタンなので、GMレンズや比較的新しいレンズで、アナログの切り替えスイッチが付いているレンズを使う場合は、中央ボタンもオフにしています。
左ボタン→ドライブモード
これはデフォルトのままです。が、カメラを右肩にかけると意外と腰などに当たって勝手に切り替わってしまうことも多いボタンです。α9と両持ちすることが多いので、定位置はα9が右、α7iiiが左です。ちなみにα9はドライブモードも左肩のアナログスイッチとなっています。(ちなみにα9の左ボタンも、敢えて切り替えられないドライブモードに設定しています。)
下ボタン→サイレント撮影
シャッター音は被写体とのコミニュケーションです。でも時には「えっ、今撮ってたの?」と思わせる様な撮り方をした方が自然で素敵に撮れることもあります。α9ほどではありませんが、比較的よく使う機能なのでこの場所に設定してます。なお室内ではサイレント撮影は使わないことをおすすめします。(フリッカーレス撮影ができない為)
右ボタン→ISO感度
こちらは初期設定のままです。
AE-Lボタン→瞳AF
瞳AFはα7iiiの目玉機能の一つです。瞳だけに(おい)。親指でさっと押せる場所に設定したいので、AE-Lボタンは瞳AFに設定しています。被写体やケースによって、隣のAF-ONボタンを押すか、AE-Lボタンで瞳AFを使うか使い分けています。
AF-ONボタン →AFオン
こちらも初期設定のままです。
フォーカスホールドボタン →AFオン
こちらはカメラには付いていないボタンで、レンズによっては付いていたりする押しボタンです。ついていないレンズもあります。このボタンの有無でカメラの使い勝手が変わると汎用性が下がるので、あまり特殊な設定はしない方がおすすめです。ここでAFを使えると右手親指が空くので、ファインダーを覗きAFを使いながら露出の変更ができるようになり少し自由度が増します。
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