こんにちは!フォトグラファーのケイです!
大人の事情(説明はページ最下部)で動画は30分制限となっているカメラが多いものですが、最近はyoutubeなどの動画作成ニーズも高まってきているので、やはり時間を気にせず撮影できる製品はとても魅力的です。
このページでは備忘録を兼ねて、1型以上のセンサーサイズを持つ、ミラーレス・一眼レフおよび、ネオ一眼(ってもうあまり呼ばない?)を中心に対応機種をまとめていきたいと思います。
※こちらにまとめてある内容は筆者が各社ウェブサイト等を確認しながらまとめた内容です。慎重に調べておりますが、間違いが100%無いとは言い切れないので、購入前には公式サイト等で確認してくださいね!
※2021.7.31ちょっと追記!
メーカー別 30分以上動画を撮れるカメラ
動画周りはキャノン、ニコン等のカメラメーカーよりSONY、パナソニック等の電子機器メーカーの方が一歩リードしている印象です。対応機種もそちらの後者の方が多い傾向です。
ニコン、ペンタックス、オリンパスは調べた限りでは今のところ対応機種がなさそうです。
SONY(ソニー)
α(アルファ)シリーズ フルサイズ
α1(ILCE-1)
α9Ⅱ(ILCE-9M2)
α7R IV(ILCE-7RM4)
α7SⅢ(ILCE-7SM3)
α7C (ILCE-7C)
α(アルファ)シリーズ APS-C
α6600(ILCE-6600)
α6400(ILCE-6400)
α6100(ILCE-6100)
サイバーショットシリーズ(1型センサー)
Cyber-Shot DSC-RX100M7
Cyber-shot DSC-RX0M2
Cyber-shot DSC-RX0
VLOGCAM ZV-1/ZV-1G
VLOGCAM ZV-E10/E10L ꫛꫀꪝ✧‧˚
その他
ILME-FX3
Panasonic(パナソニック)
Sシリーズ(フルサイズミラーレス)
LUMIX DC-S1R
LUMIX DC-S1
LUMIX DC-S1H
LUMIX DC-S5
Gシリーズ(マイクロフォーサーズミラーレス)
LUMIX GH5S
LUMIX DC-GH5M
LUMIX DC-GH5M2
LUMIX DC-G99-K
LUMIX DC-GF10/LUMIX DC-GF90
LUMIX DC-GF9W
LUMIX G8
DC-BGH1
1型センサーモデル
LUMIX DC-FZ1000M2
LUMIX FZH1
DMC-LX9
LUMIX TX2
Canon(キャノン)
プロフェッショナルモデル
該当機種無し
ハイアマチュアモデル
該当機種無し
ミドルクラスモデル
該当機種無し
エントリーモデル
該当機種無し
複数機種載せていましたが、取扱説明書確認したところ『1回に撮影できる時間は最長29分59秒です。29分59秒に達した時点で動画撮影が自動的に終了します。』の記述を確認したので削除しました。(2021.5.31)
参考ページ:EOS-1D X Mark III メモリーカードに記録可能な枚数(静止画)、記録可能時間(動画)は?
FUJIFILM(富士フイルム)
GFX(中判ミラーレス)
GFX 100
GFX 100S
Xシリーズ(ミレーレス一眼)
X-Pro3
Nikon(ニコン)
対応機種なし。Z7Ⅱ、Z6Ⅱなど新作カメラも発売されましたが、こちらも30分の壁を超えていないようです。
PENTAX(ペンタックス)
対応機種なし
OLYMPUS(オリンパス)
対応機種なし
全機種共通の注意
スペック値通りに撮れるとは限らない
30分以上の撮影に対応!と書かれていれば必ず長時間撮れるとは限りません。実際の現場環境によっては30分連続で録画し続けることができないこともあるので注意しましょう。
熱暴走で収録停止
熱問題によって撮影が止まってしまうことがあります。例えば、僕の普段使っているα9とα7Ⅲは29分59秒までの動画撮影に対応していますが、4K最高画質で録画を行うと20-25分程度で熱のため録画を中止してしまうことがよく起こります。
撮影環境によって変わりますが、熱暴走をすると本体が冷えるまで新規録画もできなくなってしまうので注意が必要です。
バッテリー切れ
動画は静止画に比べてはるかに多くの電力を消費します。高画質・高解像度ほど消費電力は増えますので4K画質などで撮影しているとみるみるうちにバッテリーが減っていきます。
長時間の録画を行う場合、充電ケーブルと接続しながら録画を行う必要がありますが、コンセントなどを使えない状況での撮影もあると思います。
その場合はバッテリーを交換しなければいけないので、結局連続で撮影できる時間はある程度の長さに限られます。
SD記録エラー
これはフォトグラファーが最も恐れている事の1つなのですが、SDカードとカメラも完璧ではないのでまれにデータの記録がうまくされないことがあります。こういったエラーをできるだけ回避できるように、SDカードを2枚差にしてバックアップを取るといった対策をします。
長時間録画の書き込み時にこういったエラーが起こってしまうと致命的で取り返しがつかないので、ある程度の長さで切りながら録画を行う方がデータの保全と言う意味では確実です。
またSDカードのフォーマットやカメラの機種によっては、4GB以上のファイルを作成することができず、連続撮影を行う場合でも自動でファイルが分割されるタイプのものもあります。
参考:おすすめのSDカード
おすすめのムービーカメラ
α7C (ILCE-7C)
まずは押しのSONY。僕がSONYを推す一番の理由はAFが一番優秀だからです。瞳AFなんてもはや外す方が難しいくらいになってきています。その中でもムービー向け最押しはα7c。
フルサイズのレンズを付けて使うと全画素読み出しになりますが、この機種をAPS-Cモードで使うとドット・バイ・ドット(1ピクセルを1画素として使う)動画を撮影できます。
全画素読み出しよりもドット・バイ・ドットで撮る方が解像感のある動画が撮ることができます。フルサイズ用のレンズを付けて焦点距離1.5倍となるのsuper35mmモードで使うか、最初からAPS-Cのレンズを付けて使うべきかは好みが分かれるところですが、個人的にはこのカメラにはフルサイズ用のSEL24F28GやSEL20F18Gと合わせて使い、動画撮影時はsuper35mmを使うのがベストかなと思っています。
α6600(ILCE-6600)
続いてAPS-C企画でおすすめの機種。α6000シリーズで唯一この機種だけが、α9Ⅱなど同じ次世代バッテリーNP-FZ100を搭載しているので、他の6000番台の機種に比べバッテリーの保ちが優れています。
体験としてもNP-FZ100対応のカメラに変えた時のバッテリーの変化は著しいものだったので、SONYのカメラを検討している方にはこちらの機種がおすすめです。VLOGCAM ZV-E10/E10LがNP-FZ100に対応していればそちらが優先だったのですが、未対応なのでレンズ交換式のAPS-Cカメラならまだα6600の方がおすすめかなぁ。
UMIX DC-FZ1000M2
レンズ交換式ではないですが、コストパフォーマンスの高いとりあえずなんでも撮れる万能カメラです。
低コストでYoutuber等を始めたい方におすすめのカメラだと思っています。1型センサーなどでボケのある写真や動画も撮れますし、光学16倍ズームも面白い使い方や演出に便利です。
LUMIX DC-S1
最後に動画ガチ勢になる人向けへのおすすめ。ソニーとパナソニックが動画は強い印象ですが、パナソニックはカメラでの動画撮影にものすごい力を注いでいる印象です。ソニーがキャノン・ニコンから「カメラ」の市場を奪っている間に、ソニーの得意分野である動画を奪いに行く、みたいな気迫を感じます。
DC-S1シリーズには高解像度モデルのDC-S1Rもあるけれど、高解像度機種は高感度耐性が低くなるのと、静止画撮影データも大きくなりすぎるのでガチ向けの人にはあまりおすすめではありません。
更に動画性能を追求したDC-S1Hというモデルもありますが、6K撮影などはちょっとオーバースペックで発表の場がまだ用意れていない感があります。
大人の事情 30分の壁について
多くのデジタルカメラでは動画の最長録画時間は29分59秒とされています。これはスペック的な制限ではなく、関税対策です。30分以上録画が可能となると、EUでデジタルビデオカメラと分類れてしまい、本来のカメラより税金が高くなってしまいます。
クリエイター側としては、そんなしょうもない理由で…と思ってしまうところですが、適正な金額で製品が売買され社会が回ることでより良い製品が生まれてくるので、仕方ない部分もあると思います。
しかしその壁を作っている税制が、2019年2月発効のEPA(経済連携協定)によって撤廃されました。昨今では制限解禁された機種をちらほら見かけるようになってきたのはこのためです。
これから発売される機種は30分の壁を超えるものがどんどん増えてくることが期待されますね!
※内容について間違いがありましたら、教えていただけると嬉しいです!Instagramのリンクを貼っておきますので、お気づきの点などあればお知らせ下さい。
動画をする人におすすめのスマホの持ち方
僕はフォトグラファーなので動画メインの人ほどの通信はしないのですが、それでもLightroomを本格的に使用していると1月にスマホだけで100GB以上データ通信を使うことになったりします。
2021年の4月からahamoやpovoなどキャリアの格安通信サービスも始まりますが、正直なところあれらのプランでは20GBでは全然足りません、
で、大容量通信をなるたけ安く使たい人もいるかと思ったので、僕が実際に使っている3000円ちょっとで100GBも使えるSIMの使い方についてこちらで記事にしてみました。
100GBの他にも、50GBで2400円、20GBで1600円、10GBで980円、といった具合にものすごくコスパの良いスマホの持ち方があるので、固定費を見直したいフリーランスの方などは是非試してみてください。