eマウント APS-C用レンズも全部まとめる
元々はソニーのフルサイズのレンズを全てまとめるの記事を書いたのですが、APS-Cのレンズもついでにまとめておくか…と、思いつきで書いたAPS-C版です。
初めてソニーのカメラを買う人にとってはフルサイズ用のレンズとAPS-C用のレンズはちょっとわかりにくいかもしれないので、この表に載っているレンズは全てAPS-Cだから安心してね、という一覧を作成しました。
また、フルサイズ用の記事ではおすすめのレンズは敢えて非紹介としていましたが、APS-Cを購入する方はミラーレスカメラデビューや初めてのレンズ買い足しになることも多いかと思いますので、撮影目的事におすすめのレンズを紹介したいと思います。
eマウント APS-C カメラ一覧
ソニーのαシリーズはフルサイズとAPS-Cで同じマウントを使うので少しややこしくなっています。ここではまず最初にAPS-Cのカメラだけをピックアップして紹介したいと思います。
α6000(おすすめ)
2014年に発売したかなり古いカメラですが、未だに現役のラインナップに加わっているのは当時から出来すぎていたカメラだからです。オートフォーカスが早く確実性も高く、画素数も2400万画素と十分なので今でも愛用している人は多い機種です。α6000番台はこの機種をベースにどこかしら(または全て)がバージョンアップされた機種です。
α6100
α6000に比べAFがパワーアップしており、リアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキングといった人物撮影でとても便利な機能も搭載されています。
α6400
α6100よりも更にオートフォーカスが高速化された機種です。単体で見ると魅力的ではありますが、α6100以上を求めるならα6600の方が絶対に良いので、どの層が買うのか個人的には分からないと思っているカメラです。
α6600(おすすめ)
α6000番台の長男です。ボディ内に手ぶれ補正を搭載した他、バッテリーもα7Ⅲなどに使われている大容量タイプに変更されているので実用性がぐっと上がっています。プロやセミプロのサブ機などにも使える一台です。個人的には有線接続端子がUSB-CではなくmicroUSBである点だけ減点です。
ソニー eマウント APS-Cレンズ 一覧表
ソニー・タムロン・シグマのレンズをひとつの表にまとめました。スマートフォンの方は横スクロールできます。
焦点距離 (35mm換算) |
F値 | メーカー | 製品名 | グレード |
15 | – | ソニー | VCL-ECF2 | コンバーター |
15-27 | 4 | ソニー | SEL1018 | – |
16.5-35 | 2.8 | タムロン | – | |
18 | – | ソニー | VCL-ECU2 | コンバーター |
24 | 1.4 | シグマ | 16mm F1.4 DC DN | Contemporary |
24 | 2.8 | ソニー | SEL16F28 | – |
24-82.5 | 2.8 | ソニー | SEL1655G | G |
24-105 | 4 | ソニー | SEL1670Z | Zeiss |
24-75 | 3.5-5.6 | ソニー | SELP1650 | – |
25.5-105 | 2.8 | タムロン | – | |
27-157.5 | 4 | ソニー | SELP18105G | G |
27-165 | 4 | ソニー | SELP18110G | G |
27-82.5 | 3.5-5.6 | ソニー | SEL1855 | – |
27-202.5 | 3.5-5.6 | ソニー | SEL18135 | – |
27-350 | 3.5-6.3 | ソニー | SEL18200 | – |
27-350 | 3.5-6.3 | ソニー | SELP18200 | – |
27-350 | 3.5-6.3 | ソニー | SEL18200LE | – |
27-350 | 3.5-6.3 | ソニー | – | |
35 | 2.8 | ソニー | SEL20F28 | – |
36 | 1.8 | ソニー | SEL24F18Z | Zeiss |
45 | 1.4 | シグマ | 30mm F1.4 DC DN | Contemporary |
45 | 3.5 | ソニー | SEL30M35 | マクロ |
52.5 | 1.8 | ソニー | SEL35F18 | – |
75 | 1.8 | ソニー | SEL50F18 | – |
82.5-315 | 4.5-6.3 | ソニー | SEL55210 | – |
84 | 1.4 | シグマ | 56mm F1.4 DC DN | Contemporary |
105-525 | 4.5-6.3 | ソニー | SEL70350G | G |
焦点距離とF値について
焦点距離の読み方
焦点距離は数字が小さければ小さいほど広角に、大きければ大きくなるほど望遠になる数値です。多くの方がお使いのでイメージしやすいiPhoneのカメラが約26mmなので、この数字が26より小さけばiPhoneのカメラよりもっとワイドに、逆にこの数字が大きいとiPhoneよりズームになると思って下さい。例えばSEL35F18というレンズは焦点距離が52.5mmとなっていますので、iPhoneの約2倍ズームをした画角の写真が撮れるレンズ、という意味です。
F値について
この数字は小さければ小さいほど良いと思って下さい。この数値が小さいほど光をたくさん取り込める(=暗い場所でも明るい写真が撮りやすい)レンズです。また、この数値が小さければ小さいほど、本格カメラらしいボケの効いた写真を撮ることができるようになります。ズームレンズの中にはF値が4.5-6.3といったように変動するものもあります。できれば変動しない方が使いやすいのですが、F値が小さく変動しないズームレンズはその分高価になりやすくなります。
各メーカーについて
ソニー
当たり前ですがソニーのカメラ用のレンズなのでソニーが最もラインナップが充実しています。GM、G、Zeiss、無印の4グレードに別れておりが、APS-CサイズではGMレンズは発売されていないので、グレードは3種類になります。
G
ソニーの光学テクノロジーを集約させ、優れた描写力を実現させた「Gレンズ」。高精度な非球面レンズ、なめらかで美しいぼけ味を生む円形絞り、ED(特殊低分散)ガラスなど、磨き抜かれた光学性能。最近はGレンズもとても出来がいいのでGレンズで十分と感じる人も増えてきているのではないでしょうか。
Zeiss(ツァイス)
カールツァイスというドイツ発祥の光学メーカーとソニーで共同開発されたα専用レンズ。ソニー公式のコメントでは「忠実な色再現とヌケの良い透明感のある描写」とありますが、個人的にはコントラスト故にシャープに映るのいで解像感があり、色味はやや淡白でどこか物寂しい雰囲気を描写できる味のあるレンズだと感じています。
少しややこしいですが、ソニーがメーカーとして販売しているカールツァイスレンズ以外に、カールツァイスがメーカーとして販売しているeマウント用レンズもあります。
無印
特に何も書かれていない基本的なレンズです。無印とはいえ新しいレンズはかなり良くできているので十分に写真撮影を楽しむことができます。
タムロン(TAMRON)
APS-Cではコストパフォーマンスの良いズームレンズを取り扱っています。レンズを1本だけ持って出かけたい時などに活躍する標準ズームレンズが特に便利です。
シグマ(SIGMA)
シグマはフルサイズeマウントの中ではソニーの次にたくさんのレンズを扱っていますが、APS-Cではボケ感の良い単焦点レンズのみを取り扱っています。カメラらしいボケを楽しみたい方にとてもおすすめです。ArtとContemporaryというラインナップがありますが、APS-CではContemporaryグレードのみの扱いとなります。
ソニーα eマウント おすすめAPS-C用レンズ
とりあえず1本持っておきたいなら
タムロンの17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDがおすすめです。広角から望遠まで対応しておりF値も固定で明るいのでとりあえずこれを持っていれば大抵のシチュエーションで困ることはありません。
家の中であまり動かない被写体を本格的に撮りたいなら
シグマの16mm F1.4 DC DNがおすすめです。F1.4という非常に明るいレンズなのでボケ感もとても綺麗です。小さな子供や食事など生活に関わるものが一段と魅力的に映るでしょう。ふらりと散歩に持ち歩くのにも便利なレンズです。なお、単焦点(ズームはできないレンズ)です。
人物を魅力的に撮りたいなら
シグマの56mm F1.4 DC DNがおすすめです。84mmという焦点距離のレンズはポートレートに最も適した画角です。撮りたい人物のみがくっきりと写り背景が綺麗にボケる魅力的なポートレートを撮るのにぴったりなレンズです。なお、家の中などで使おうとするとズームすぎて使えないと思っていた方が無難です。
子供の運動会で使いたいなら
SEL70350G一択です。運動会はお子様と非常に距離が離れるのでちょっとした望遠レンズでは望遠が届かないことが多い物です。APS-Cのレンズの中で最も望遠のこちらのレンズに間違いありません。
風景写真を撮りたいなら
タムロンの11-20mm F/2.8 Di III-A RXDがおすすめです。ソニーのSEL1018の方が若干広角側は広く撮れますが、このレンズはF値4で固定なので、夜景や星景写真を撮る時にはやや不便です。現時点ではタムロンのレンズの方が使い勝手が良いでしょう。
動画撮影に使いたいなら
SELP18105Gがおすすめです。こちらのレンズはハンディカムで使われる電動式のズームが採用されているので動画撮影中も雑音なくスムーズなズーム操作が行えます。望遠側も十分に長く、F値も固定なので明るさをキープしやすいので動画撮影で特に活躍してくれるレンズです。
お仕事で使いたいなら
SEL1655Gがおすすめです。ソニーの最新レンズなのでAF速度も抜群に早く、描写も単焦点並の綺麗さと言われるほど定評があります。タムロンの17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDより望遠はできませんが、その分広角側は定番の24mmをカバーしているので、確実な撮影をするためのアイテムとしては外せないレンズです。
無人島に持って行くなら
最後に僕の好みを(笑)このレンズの中で一生どれか一つしか使うことができません。と言われたら僕が選ぶのは30mm F1.4 DC DNです。(実際にこのレンズは所有しています。)換算値45mmというのは人の目の距離感に近く、それでいてF値1.4と非常に明るいレンズなので、日常の記録にも使えるし表現や作品作りにも使えます。
レンズを買うときのおすすめの買い方
基本的にはどのメーカーも家電量販店やカメラショップなどで新品を買うのがおすすめですが、ソニーのレンズのうち20万円〜くらいのレンズはソニーストアで購入することをおすすめしています。というのは、ソニーの製品は株主優待券(金券ショップやフリマなどで買えます)を使うと5回まで金額に関係なく15%オフにすることができるからです。
ソニーストアの方が家電量販店よりも定価が高いので、15%オフにしても金額にすると家電量販店の10%ポイントと比べると少し高い場合などもあるかもしれませんが、ソニーストアで購入した場合しか付けられない長期保証ワイドが期間を水濡れや落下での故障も守ってくれる大変心強い保証になっている為、高級なレンズやカメラを買う場合は絶対にこちらがおすすめです。
購入店で補償をつけない場合はこういった補償に絶対に入っておくことをおすすめします。
また、ソニーカードでクレジットカード払いをすると更にそこから3%OFFにすることも可能です。
終わりに
フルサイズをまとめた勢いでAPS-Cもまとめてしまいました。普段フルサイズばかり使っているのでAPS-Cは少し見落としがちでした。まとめてみると、あ〜!そんあレンズも出てたんだな〜!という気付きもあり勉強になりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。