カメラマンの皆さん、普段どんなカメラバック(リュック)をお使いですか?よく「カメラは沼」なんて言ったりしますが、カメラバッグ選らも同様にかなりの底なし沼なのではないかと思っています。
そんな沼から解放されるべく、最近新しいバッグを買ったのですが、これが本当に最高だったので色んな人に知ってもらえればと思うのでレビューを書きます!
と、その前に、このバッグがなぜ最高なのかをわかりやすく伝えるために、カメラバッグを選ぶにあたり僕が大切にしていること、言うなれば選考基準と、このバッグを入手する前に使っていた(これもまたなかなかナイスな)リュックをお伝えします。
カメラバッグの選考基準
カメラバッグを選ぶ時、色々大切なことはあるのですが僕は下記のことを基準に選んでいます。
カメラバッグとしてだけでなく普段使いできること
バッグもまたカメラ同様に体の一部にしなくてはいけない!だからバッグを日常と撮影とで分けない!必要な時に中身だけ入れ替える。そうやって使える物であること。なので、カメラ以外にも仕事に必要なPCが入ることなども必須です。
だから、それなりにはオシャレなデザインであること
いかにもカメラマンが来たというのを避けたい。人や場合によってはザ・カメラマン的な風貌とか「カメラはミラーレスより大きい一眼レフ」の方がプロっぽいというケースもあります。が、僕はそのスタンスはあんまり好きでない(笑)ミニマムで小綺麗、角が立たない程度にオシャレでありたい。自分が撮られる側だったらそういう人に撮られたいから。
レンズを付けたカメラ1台+レンズ2本は入ること
当たり前だけど収納面が充実していること!いわゆる大三元ないし小三元と呼ばれるレンズを一気通貫で入れられると実用的ですね!ロン!
リュックである、またはリュックとして使えること
手はカメラを握るためにある!!!なので手が塞がるのとか、片方だけにかけるのは絶対にだめだぁー!!!リュックになることって必須なんだよな。
床置きした時に立つこと
これが意外と細かい条件なのだけど大切。床置きして立と、取り出しやすさとか清潔性とか、細かいハンドリング面で非常に便利です。
三脚を収納できること
やっぱり三脚は常に持ち歩いていたいアイテム。サイドに三脚を引っ掛けられる機構があるかないかは大きな分かれ目です。
この条件で選んだ、以前のリュックがこちら!(どんっ)↓
Endurance カメラバッグ Ext(エクステンド) コンパクト
Amazonでとても人気のカメラリュック。「いかにもカメラマン」という露骨さは払拭しつつ、使い勝手についても非常に考えられたデザイン。いやほんと機種変更せずともぶっちゃけすごくいいリュックです!
Enduranceここが良い
収納スペースの多さ、デザイン性、ギミックなど、普通のカメラリュックより頭一つ抜けていました。
特に、Enduranceはちょっと本気出すわという時の”ターボブースト的”収納が便利です。ロールアップする部分を巻かずに使ったり、レンズの収納スペースを少し広げたりできます。
Enduranceはよくできたカメラリュック。それは間違いないです。ただ下記の点がどうしても気になってしまい変更を考えました。
Enduranceここが良くなかった
ファスナーが開けやすすぎる
僕は仕事で頻繁に海外に行きます。海外ではひとっ気のある街でリュックを後ろに背負うなんて以ての外ですが、それにしてもEnduranceのリュックは泥棒さんにサービス精神旺盛すぎました。
カメラはただでさえ狙われやすいので、外から(特に真後ろから)簡単に開られるのは怖いんです。ロック機構などもないのでいつも心配。
更に、ファスナーが比較的スムーズで開けやすい手応えなので、海外でなくとも立ち上がる際に開いてないか2~3度確認してしまう心許なさでした。(是非次回作にはロック機構を付けてほしいところ!)
ノートパソコンが床の衝撃を直接受ける
この点は作りの甘さかな。計算されたリュックは床に置いた時に衝撃が直接PCに伝わらないように、PC収納スペースを少し浮かした作りにします。
Enduranceはそうはなってなかったので、つい忘れて床に置くと「ドッ」と鈍い音。ウレタンを入れて緩衝材にしてましたが、これは設計で解消できそうな問題ですね。
バックルのエッジがシャープ
結構細かい話ですが使ってると気になること。上部のバックルのエッジがキツくて、開け閉め時にしょっちゅう爪が欠けるんです(笑)
こういうパーツの素材感がちょっとだけ足りてないのがEnduranceの惜しいところです。”チープ”ではないんだけど、全体的に素材感があんまり良くない。
Endurance(耐久)を謳うにはちょっと物足りない質感なんです。
以上の課題をクリアし、たどり着いた最高のバッグがこちら!(どぅん)↓
ナショナルジオグラフィック オーストラリアコレクション NG AU 5310
・ブルーxバーガンディー(ワイン色)のコントラストが効いたコンビネーション
・内側にはユーカリの葉をモチーフにした、オリジナルプリント
・ショルダーにもバックパックにも使える2way(手持ち含めて3way)
・ビジネスバッグにもなるスクエア型、収納可能なストラップの出し入れでバックパック(リュック)にも。
・70-200レンズ付きDSLRと他レンズ2本やアクセサリー、13インチPCを収納可能。(というか15インチ入ります)(ほぼ公式サイトより)
そもそも公式サイトが少し間違ってるんですが、購入時についてくる札には「3way」と「15インチPC」という記載がありました。
ナショナルジオグラフィックバッグ(以下ナショジオ)ちゃん!こいつがなかなかどうして素晴らしいバッグ(リュック)なので、素晴らしいところをEnduranceと比較する形でレビュー!!もちろんEnduranceが勝っている点もあるのでその点は褒めちぎりますよ!
デザイン性(☆☆☆☆☆)
これは圧倒的にナショジオの勝ち!色は見ての通り、カメラマンっぽくなくて最高にカジュアル。カバン好きな人は3wayと聞くとPORTER(吉田カバン)の”コレ”イメージする人も多いと思います!ギミックは少し違って背面を完全にオープンする感じ。PORTERの3way bagより手間はかかるけど、付け根は備え付けなので安定感はその分充実。
質感(☆☆☆☆☆)
こちらもにナショジオの勝ち!素材のしっかり感や中の厚み、クッション性、もう申し分無いです。細かいところだけどファスナーの取っ手の素材もしっかり皮なので高級感もあります。素材の質感やウレタンの厚みにがっしり感があり、PCスペースも直接床にぶつかるような作りではないので安心。
底までしっかり厚手のウレタン素材。これは安心感あります。
収納スペース(☆☆☆)
この点はEnduranceの勝ち!サイズはEnduranceの方が少し大きめ。収納ポケット数はほぼ変わらない。ただギミック的な意味ではナショジオのそこに収納スペースあんの!?っていう場所には驚いた(笑)
こんな風に使うことを想定されています。
最新モデルの15インチMacbook Pro 入ります。
衝撃的なのが手持ちの付け根(2箇所)に収納スペースがあって…
1リットルのペットボトルでも入ってしまうくらい深いwww(ただファスナーとかマジックテープとかは無いのでご注意)
安心面(☆☆☆☆)
こちらもナショジオの勝ち!というかこのリュック、プロ用三脚の老舗マンフロット製で作りが超しっかりなんです。
Amazonの一部レビューには「ファスナーがやや固いのがマイナスだが…」なんて記述がありますが、僕にとってはこの点は超プラス。
ファスナーの感じは「ぎこちない硬さ」ではなく「安心感のあるがっちりさ」です。見た目のオシャレさとは裏腹に、ハードな環境でも安心して取り扱える。
軽さ(☆☆☆)
この点はEnduranceの勝ち!Endurance1.27kgに対し、ナショジオ1.36kgに対し。ただこれは感じるほどの違いではないかな。そもそもどちらもかなり軽量タイプかも。
価格(☆☆☆)
価格帯はちょい高ですがほぼ同等クラス。どちらも15,000円くらいの製品です。カメラバッグにしては安すぎず高すぎずのミドルクラスですね。
写真レビュー
背面のファスナーを開けて…
クルクルっと巻き上げて…
パチンと止めると…(何気にボタン下に指を通しやすくなっていて便利)
こんな風に収まり…
リュックモード完成!
ロゴは金属製で高級感。Enduranceはゴム製で安っぽかったので買ってすぐロゴを剥がしました(笑)
背中に当たる部分のナショナルジオグラフィックのロゴ、なんだか秘密結社っぽい(笑)
総評
正直どちらのリュックも極めて満足度が高いです!!!今回カメラリュックを変える最大の決め手となったのは、デザイン性!…ではなく”安心面”でした。
やはり素材感やファスナーの質感など、一流メーカー品である点を見せつけてくれた感じがあります。ただEnduranceもとても良いリュックですし、まだまだ改良されていく気配があります。
以上、カメラリュックビューでした!
カメラリュックでお悩みの方へ少しでも参考になれることを願います☆彡
おまけ
すでにお気づきかもしれませんが、ナショジオのリュックには兄弟機のリュックタイプやメッセンジャータイプもあります。特にリュックタイプは既存のものと似ていて使いやすそうだったので迷いました!
ノートPCの取り出しやすさが決め手となり、僕はコチラの2way(3way)タイプを選びましたが、リュックタイプやメッセンジャーもオススメですので、是非見てみてください。
都市部へアクセスの良い方はヨドバシカメラなどでも実物を触ることができますよ!